自社サイトを持たないデメリット

こんにちは。

今日のテーマは自社サイトを持たないデメリットについてです。
現在ドメインやWebホスティングの料金が手頃なため、多くの企業が自社サイトを持つことができます。
しかし、自社サイトを持つことへの投資が必要なく、他のオンラインプラットフォームを利用する企業も少なくありません。

実際に、それぞれにメリット・デメリットがあります。
今回は自社サイトを持たないデメリットについて、初心者の方にも分かりやすく説明したいと思います。

目次:

  1. ブランド立ち上げの制限
  2. SEO(検索エンジン最適化)への影響
  3. 第三者に依存するリスク
  4. データの収集・分析の制限

【1章:ブランド立ち上げの制限】

自社サイトを持たない企業が最初に直面するデメリットは、ブランド立ち上げの道具が限られることです。SNSやECサイトなどのプラットフォームでは、自社のビジョンや価値観を伝えるための自由度が低いのが現実です。自社サイトを持つことにより、デザインやコンテンツ、使いやすさなどを自由にカスタマイズでき、自社の個性やブランドを存分に表現できます。

さらに重要なのは、プラットフォームはあくまで「借りている場所」という点です。 Instagram、Facebook、Amazonなど、どのプラットフォームでもポリシー変更により仕様が変わります。せっかく構築したブランドイメージやカラーリング、コンテンツの見せ方が、プラットフォーム側の都合で一変してしまう可能性があるのです。実際、SNS企業が突然フォロー機能を廃止したり、表示アルゴリズムを大幅変更したりすることはよくあります。

自社サイトなら、その心配はありません。今日作ったブランドイメージは、10年後もそのまま保つことができます。あなたのビジネスの「本拠地」として、顧客との信頼関係を長期的に構築できるのです。 プラットフォームはあくまで認知拡大や集客の入口に過ぎず、本当の顧客関係は自社サイトで育まれるべきなのです。

【2章:SEO(検索エンジン最適化)への影響】

自社サイトを持たないという選択は、SEOにも影響を与えます。検索エンジンのアルゴリズムは日々変化しており、その中で如何に自社のコンテンツを上位表示させるかが重要です。自社のウェブサイトがあれば、そのページに対するメタデータを自由に設定でき、SEOのパフォーマンスを最大限に引き出すことが可能です。

さらに、ドメインパワーの蓄積という長期的メリットも見落とせません。 Googleは、長期間にわたって質の高いコンテンツを発信し続けているドメインを「信頼できる情報源」と判定します。つまり、自社サイトでブログを継続的に更新すれば、そのドメイン全体の評価が徐々に上がっていき、新しく公開した記事でも検索上位に表示されやすくなるのです。

一方、第三者プラットフォームでいくら記事を書いても、その評価はプラットフォーム側に蓄積されます。あなたの努力が「プラットフォームのドメインパワー向上」には貢献しますが、自分のビジネスのための資産にはならないのです。

また、プラットフォームのアルゴリズム変更や新機能によって、知らぬ間に記事の表示順序が変わったり、検索での優遇ルールが廃止されたりするリスクもあります。自社サイトなら、SEO施策を主体的にコントロールでき、プラットフォーム依存のリスクから解放されます。

【3章:第三者に依存するリスク】

自社サイトを持たず、他社のプラットフォームに依存すると、そのプラットフォームのポリシーや規約の変更、サービス終了といったリスクを背負うことになります。 一方、自社サイトを持つという選択は、それ自体がビジネスの柱になり、第三者の影響を受けにくい環境を作ることができます。

さらに見落としがちなリスクが、検索結果での不利です。 AmebaブログやNoteなどの第三者プラットフォームで記事を書くと、そのプラットフォームのドメイン(アドレス)で公開されます。これらは大手企業が運営する有名サイトなので、Googleから信頼度の高いドメインと判定されます。

その後、自社サイトで同じテーマの記事を書いても、検索結果にはプラットフォーム版が上位に表示されやすくなるという現象が起きます。これは「重複コンテンツ」と判定され、Googleが「先に公開された方」「信頼度の高いサイト」を本物と判定するためです。つまり、後から自社サイトに書いた記事は「コピー」と見なされ、集客力を失ってしまいます。

本格的な集客を目指すなら、SNS(Instagramなど)で認知を広げることは有効ですが、記事資産は自社ドメインに蓄積させることが必須です。 長期的には自社サイトのドメイン信頼度が上がり、検索結果での上位表示が実現します。自社サイトを持つことは、単なるリスク回避ではなく、ビジネスの成長エンジンになるのです。

【4章:データ収集・分析の制限】

マーケティング活動で重要な要素の一つがデータ分析です。自社サイトを持てば、訪問者の行動や利用時間、離脱率など、あらゆるユーザー行動を把握することが可能です。これはECサイトやSNSでは得られない情報で、自社商品やサービスの改善に有益なヒントを得ることが可能となります。

一方、第三者プラットフォームでは、こうした詳細なデータへのアクセスが制限されます。 プラットフォーム側が提供する基本的な分析機能(閲覧数やいいね数など)は得られますが、訪問者がどのページからあなたのブログに来て、どこで離脱したのか、どの記事が実際に商品購入やお問い合わせに繋がったのかといった因果関係を追跡することは困難です。

特に重要なのは「コンバージョンパス」の把握です。自社サイトなら、訪問者が複数の記事を読んでから問い合わせに至るまでの流れを完全に可視化できます。この情報があれば、「どの記事を充実させるべきか」「どの順序で情報を提供すべきか」といった戦略的な改善が可能になります。プラットフォームではこのレベルの分析ができないため、マーケティング施策の精度が大幅に落ちてしまいます。

自社サイトを持つことは、ビジネス改善のための「データの主権」を自分で握ることでもあるのです。

【まとめ】

自社サイトを持たないデメリットについてお伝えしました。

Webサイトを持つことには費用や運用の手間が必要ですが、その代わりに得られるメリットは大きいです。

自社のブランドを構築し、検索エンジンの露出を増やし、データ収集・分析が可能になるといった点は、ビジネスを進める上で重要です。

これらを考慮に入れながら、自社サイトの持つべきか否かを検討してみてください。

この記事が自社サイトを持つべきかを決める一助となれば幸いです。

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